乳がんは乳房の中の母乳をつくるところ(小葉組織)や母乳を乳首まで運ぶ管(乳管組織)に発生する悪性腫瘍です。

 

乳がん死亡者数は増加傾向

アメリカの乳がん発生率は7人に1人、日本でも22人に1人が乳がんの時代です。1996年には日本女性悪性腫瘍罹患率第一位になりました。

日本人口動態統計によると乳がんで亡くなられた方は1955年には1500人強でしたが、2006年には11272人(1995年の約7倍)で、発病した方の30%が亡くなられています。

死亡率の高かったアメリカ、イギリスではマンモグラフィを取り入れた集団検診が行われるようになった結果、死亡率は減少していますが、日本だけが乳がん死亡者数は増加しています。(日本では未だ乳がんに対する関心や知識が低いため、しこりや痛みがでてから初めて医療機関を受診する方が多く、発見された時はすでに進行していることも少なくないためと考えられます。)

 

20歳を過ぎれば乳がん年齢

乳がんの発生は20歳過ぎから認められ・・30歳代ではさらに増え、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。

 

乳がん検診のススメ

残念ながら乳がんの予防方法はありませんが、早期に発見・治療すれば「90%は治るガン」です。

早期発見にはマンモグラフィを併用した乳がん検診が有用です。

マンモグラフィでは触っても分からないような早期の小さな乳がんの発見以外にも、「しこり」をつくらないタイプの乳がんの発見も可能です。

視触診とマンモグラフィを併用した乳がん検診は、視触診のみの検診や視触診に超音波検査を併用した検診に比べて約2~3倍の発見が可能と言われています。

 

かかりやすい人は?

一般に以下のような女性の方が乳がんになりやすいと報告されています。

  • 出産経験がない、もしくは初産30歳以上
  • 初潮年齢が早く閉経年齢が遅い(55歳以降)
  • 肥満(特に50歳以上で標準体重の+20%以上)
  • 乳がんの家族歴(特に母・姉妹)
  • 乳がんの既往(反対側の乳房が乳がんになる可能性が高い)
  • ピルを使用している
  • ホルモン補充療法を受けたことのある

40歳からの検診が勧められてはいますが20代、30代で乳がんが発見される方もいます。上記に該当する方は40歳よりはやめに定期的な乳がん検診をスタートしてもいいかもしれません。